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秒速 5 センチメートルで気持ち悪いと感じた3点(考察含む)

秒速5センチメートル気持ち悪い?

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『秒速5センチメートル 気持ち悪い』って検索候補がでるけど実際にどうだった?

本記事の内容
  • 秒速5センチメートルを初見で見て気持ち悪いと感じた3点

それでは本題に入ります。

筆者独自の感想になっておりますことをご了承・お許しください。

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目次

秒速5センチメートルが気持ち悪い?

今更ではありますが、以前から気になっていた秒速5センチメートルをU-NEXTで観ました。
観た後で評判検索をしてみると、『秒速5センチメートル 気持ち悪い』と言う候補を発見。

初見で、私自身が気持ち悪いと感じたポイントを挙げておきます。

  • コスモナウトのタカキが感情なさすぎでロボットみたい
  • コスモナウトに出てくる異次元のような世界にいる2人
  • ラストシーンでタカキが踏切を振り返るシーン

簡単ではありますが、ご紹介します。
初見で、まだ1回しか観ていないのでうろ覚えの部分もあることをご了承ください。

ネタバレを含んでおりますので、まだご覧になっていない方はご注意ください。

コスモナウトのタカキが感情なさすぎ

種子島の学校に転校したタカキ。
転校の挨拶もまるでロボットのように淡々・無感情・視線は常に遠くに向けられている。

弓道の朝練・夕練も淡々とこなし、東京の大学に進学するために日々のルーティンを着実に消化しているだけのタカキ。
ロボットのようなタカキだが、ハナエに学校からの帰りを待ち伏せられるほどに好意を持たれてしまう。(イケメンだからか)

で、単車置き場でのタカキの決まり文句。

『イッショニカエロウヨ』

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こわっ。
タカキがイケメンじゃなかったら通報レベル。

感情ナッシング。(目も笑ってない)

いつも同じセリフ同じトーン。

まるでロボット。

作中で3回は『イッショニカエロウヨ』と言っていたが、録音された音声のように毎回同じトーン。

いつもの帰りに寄るコンビニでの会話も感情皆無。
タカキはコーヒー牛乳を決まって選んでおり、抜け出すことができないルーティーンのひとつなのだろう。

コーヒー牛乳しか選ぶことができない呪いをかけられてしまっていると考えてもおかしくないレベル。(もし、コーヒー牛乳が売り切れだったら呪いが解け違うルートが開かれたのかも知れない。)

ちなみにだが、ハナエが波乗りに成功し告白を決意した日。
ヨーグルッペルーティーンを脱却したハナエ。

タカキと同じコーヒー牛乳(サイズ違い)を選択することで、単車のエンジンがかからないイベントを発生させてしまった。

2人で一緒に歩いて帰る『告白するしかないだろう』という危機的な状況にまで突入したが、ロケット打ち上げがハナエを救ってくれた。(文字通りに明暗を分けてくれたと言っても良い。)

仮に、告白したとしてもハナエに良い結末は待っていなかったことは安易に想像がつく。
タカキの答えはおそらく。

エ、ナニ?ナニカイッタ?

ハナエはタカキのことを優しいと言っていたが、私は恐怖すら感じた。
タカキに言葉は届かない。

タカキどうしちゃったの?
ちょっと気持ち悪いと感じてしまった。

コスモナウトに出てくる異次元のような世界にいる2人

コスモナウトの始まりは、幻想的な世界から始まる。
得体の知れない世界観が気持ち悪いと感じた。

タカキの横には顔がはっきりと見えない女性が体育座りをしている。
おそらくは、アカリなんだろうと推測はできるが序盤ではハッキリせず。

得体の知れない女性。

この世の終わりのような世界観。

ちょっと気持ち悪いと感じてしまった。
この世界観、なんとなくだけどエヴァっぽいなぁとも感じた。

おそらくは、タカキが生きている側の世界なのだろう。
タカキはアカリの幻想と一緒に閉鎖空間の内側から物事を見ている。
ハナエの好意が届かなくても不思議ではないと感じた。

ラストシーンでタカキが踏切を振り返るシーン(考察多め)

秒速5センチメートルのラストシーン。
『君の名は』・『すずめの戸締り』を既に観ていた私はハッピーエンドを期待していた。

あー、ここまで焦らしておいて結局はアレでしょ?ハッピーなエンドなんでしょ?
アカリは婚約破棄までしてタカキと結ばれるのってすげぇ情熱的な展開!(こんなこと思ったの私だけか笑)

大どんでん返しを期待してしまったアホな私。
甘ったるい期待を持ってしまったことを後悔した。

電車が通り過ぎても、タカキが待ち望んでいたヒトはいるはずもない。
そして笑みを浮かべちゃうタカキ。(そもそもが、すれ違った人はアカリではないと推測。)

ずーっとアカリの面影を探して追いかけているタカキ。
気持ち悪いと感じてしまった。
純粋すぎるのか。

肉体・精神的も大人になったアカリ。
過去のこと(タカキ)は『あの頃はお互いに子供だった』と一蹴し、現在・未来としっかりと向き合っている。
もう立派な大人の女性だ。

対して、タカキは肉体的には成熟したが精神はアカリの呪縛から抜けられずにもがいている。
タカキの時間は中学生のままで止まっているのではないか?とすら感じる。
コスモナウトで登場した世界は『精神と時の部屋』なのか。

秒速5センチメートル(時速換算で約0.18キロ)と言うのは、時間の経過が恐ろしいほどに遅いということも連想させられた。
タカキ自身も、中学生の頃に栃木に向かう電車内で時間の経過が遅いことに苦しんでいた。
閉鎖空間の時間の流れは、秒速5センチメートルなのだろうか。

加えて、成人したタカキの恋人の『1000回メールのやり取りをしても1センチも・・・』のメッセージ。
タカキが現実世界とは異なる時系列(コスモナウトで登場した閉鎖空間)に生きていることをタカキに気づいて欲しかったのだろう。

また、閉鎖空間内のタカキとはメールでしかやりとりができなかいことも恋人からの破局メッセージで分かった。
コスモナウトでタカキがメールを打っていた相手はまぎれもなく『同じ閉鎖空間の中にいる幻想のアカリ』だと言うことも判明した。

タカキに恐怖した瞬間である。
アカリとは高校時点で連絡が既に取れなくなっており、タカキはメールの下書きかメモ帳に入力していたのではないか。(手紙が減っていく描写・アカリが別の男の子と仲良く歩く描写があった為。)

しかも、日も暮れた草むらの中でガラケーで文字を打っていたタカキ。
内容を要約するとこんな感じだったのだろう。

アイニイクカラネ、マッテテ

成人したハナエと奇跡的に再会して結ばれて欲しいところだが、ハナエもアカリ同様に新たな道をタカキよりも速いスピードで生きている。

ハナエがタカキに告白を決意した日に打ち上がったロケット。
空の明るい方がハナエで、影を落とし暗くなっている方がタカキを暗示していると感じた。

成人したタカキがコンビニの立ち読みで見つけたロケット計画の成功は、ハナエが幸せになったことを連想させる。

ついでに書いておくと、タカキとハナエが歩いて帰る時に見た満月が電線で区切られていた描写も同じ。
左側の月がハナエで右側がタカキ。

先ほどのロケットの描写に当てはめると、左側が明るく右側が暗い下弦の月となる。
下弦の月は新月(暗闇)へと向かうタカキの未来を暗示している。

さらに、しつこいようだがタカキが閉鎖空間で見ている惑星も半分に区切られている。
左側に座っているアカリと右側に立っているタカキ。
左・右の位置関係が重要な意味を持っているのでは?と感じた。

そして、秒速5センチメートルのラストシーン。
踏切を渡り切り振り返ったタカキが見たのは、左側に行く電車と少し遅れて右側に行く電車。
言わずもがな、左に向かうのがアカリ・右に向かうのがタカキを表している。

すれ違う電車は絶対に交わることがない。(逆にぶつかれば大惨事待ったなし)

ここで、登場人物の名前に着目してみる。

  • 『(篠原)アカリ→明かり・灯り』、『澄田(ハナエ)→澄む』
  • 『遠野(タカキ)→遠のく』

アカリたちは明るく澄んだ未来へと進んでいくのに対し、タカキは反対方向の暗い方(過去)へ遠のいて行く。
タカキはこれから先もアカリにもハナエにも追いつくことは絶対に不可能だという表現。

ちなみに過去の立ち位置は、タカキが向かって左側だったことにも注目したい。

  • 小学生の頃に黒板に描かれたタカキとアカリの相合傘。
  • 中学生の頃に駅構内でお弁当を食べたとき。
  • アカリとキスをしたとき。

タカキが閉鎖空間に入る前を表している。
しかし、桜花抄のラストシーン。

タカキが電車に乗って向かったのは、アカリから見て右方向。
運命が暗転し始めた瞬間である。

中学のときに栃木に行かなければ、タカキの人生は全く違うものになっていたはず。
公衆電話からアカリの電話があったときに関係を終わらせておくべきだった。(私個人の意見としては、中学生で遠距離恋愛になったら諦めるのがごくごく自然。仮に恋が実ってゴールインするなんて奇跡の類い。)

アカリとの関係を断ち切ってさえいれば、種子島に転校し・ハナエと結ばれる運命が待っていた。

じゃあ、タカキが閉鎖空間から抜け出す方法は?

現実世界のアカリに再会するしかない

それこそ、タカキがストーカー化して気持ち悪いことになってしまう。
再会できたとしても、バッドエンドルートしか思い浮かばない。

アカリに婚約者がいると知り、自分とは真逆の幸せな生活を送っているのを目の当たりにしたらどうなる?

タカキが10年以上も追いかけていた幻想のアカリと決別し、前を向いて進めるか?

答えは『否』

タバコ・酒に、より一層溺れて行くだろう。
仕事も辞めてしまっている。

タカキはこれからも『秒速5センチメートル』の閉鎖空間で生きていくしかないのだろうか?
タカキを閉鎖空間から助け出し、左側の世界に連れて行く方法はないのだろうか?
エンドロールを観ながら私は感慨に耽ってしまった。

U-NEXTOR

タイムマシンがあればなぁと思ったので、『時をかける少女』を観て癒されようと思います。

まとめ

ポイントと注意点をまとめておきます。

ポイント注意点
秒速5センチメートルの初見で確かに気持ち悪いと感じる点はあったモヤっと感が残ったエンディングだったから、ハッピーエンドを期待している方は注意
ポイントと注意点をおさらいしておきます。

2回目を観て、さらに気づいたことがあれば記事に書いていきます。以上です。

この記事を書いた人

UNEXTORのアバター UNEXTOR UNEXTOR(U-NEXT+torの人の接尾語)

本業は情シス歴10年。
仕事で培ったモニターやパソコン等の機器の知識をU-NEXTへフル活用。

パソコン・テレビ・PS5・iPhone等の、さまざまなデバイスを用いてU-NEXTを楽しむ日々。
U-NEXTをおもいっきり楽しむ方法や注意点等を発信をしていきます。
(私の別ブログの『情シスへの転職.com』から移行した記事もあるので、ウォーターマークが異なる部分があることをご了承ください。)

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